「ホームページのSEO対策って何をすればいいの?」そうお悩みの企業担当者の方は多いのではないでしょうか。
人は「知りたい」「買いたい」と思ったとき、まずGoogleやYahoo!で検索します。そこで目に入るのは、検索結果のほんの1ページ目──。
集客に強いページにするためには、検索結果でより上位に表示されるための「SEO対策」が不可欠です。
ホームページをただ作っただけでは、その情報を知りたいと思っている人に見つけてもらうことができません。
この記事では、SEO対策の基本的な知識から実際に何をすべきか、費用はどのくらいかかるのかまで、企業担当者が知っておくべきポイントと手順を分かりやすく解説します。
そもそもSEO対策とは?集客に強いホームページ制作の基礎知識

ホームページの制作において、SEO対策は欠かせない要素です。ただ、「そもそもSEOって何?」「なぜ企業のホームページに必要なの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、集客に強いホームページを作るために知っておくべきSEO対策の基礎知識について解説します。
SEOとは「検索エンジン最適化」のこと
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称です。
簡単に言うと、GoogleやYahoo!などで検索した結果を一覧できる画面で、自社のページがより上位に表示されるようにする取り組み全般のことを指します。
ほとんどの人は、検索結果の1ページ目しか見ません。2ページ目以降の結果をわざわざ確認するユーザーはごく少数です。
さらに実際にクリックするとなると、上位3位までで約6割以上のクリックが集中するといわれています。
SEO対策で検索順位を上げることは、見込み客との接点を生み出す大きなチャンスとなります。ホームページへのアクセス数が増え、結果として、問い合わせ件数や売上が増加する可能性が高まります。
SEO対策は、ホームページを「見つけてもらいやすくする」ための技術と施策の集まりです。
検索エンジンの仕組みを理解し、そのルールに沿ってホームページを改善していくことが、SEO対策を成功させるカギとなります。
「ホームページ」と「Webサイト」は同じ?

「ホームページ」と「Webサイト」。この2つの言葉は同じような意味で使われることもありますが、厳密には違うものを指します。
・ホームページ:Webサイトの入り口となる、一番最初の「トップページ」を指すのが本来の意味です。
・Webサイト:インターネット上の住所を持つ複数のページが集まった「家全体」を指します。
「会社のホームページ」と言った場合にはトップページを指すのが本来の意味ですが、「会社のWebサイト全体」という意味で広く使われることもあります。
SEO対策は、特定のキーワードでトップページを上位表示させるだけでなく、サイト全体で幅広いキーワードを網羅し、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要です。
どうしてGoogleのアルゴリズムを意識すべき?
SEO対策を考えるうえで欠かせないのが、「Googleによる評価基準」です。
検索エンジン市場の9割以上をGoogleが占めているため、実質的に「Googleに評価されること」=「ユーザーに見つけてもらえること」といえます。
Googleの評価基準とは、ユーザーに役立つ質の高いコンテンツを上位に表示することを目的とした、一連のガイドラインと指標を意味します。
E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)やコアウェブバイタル(ユーザー体験を数値で評価する指標)、モバイルフレンドリー(モバイル端末での閲覧しやすさ)などがこれにあたり、Webサイトを作る際の指針となります。
なお、Googleが検索順位を決定するために使う具体的な計算式やプログラムを「アルゴリズム」といい、何百、何千もの要素を組み合わせてランキングが付けられます。
Googleのアルゴリズムは年に数千回もアップデートされており、常に「ユーザーにとって有益な情報を届ける」方向に進化しています。
つまり、Googleの基準を意識することは、単なるテクニックではなくユーザー満足度を高める本質的なサイト運営につながるのです。
アルゴリズム自体は非公開であるため私たちは直接見ることはできませんが、評価基準を通じてその意図を推測し、対策を講じることができます。
なぜ今、企業WebサイトにSEO対策が不可欠なのか
多くの人は「何かを知りたい」「買いたい」と思ったとき、まずGoogleやYahooなどの検索エンジンを使います。
自社の商品やサービスを必要としている人にWebサイトを見つけてもらうためには、検索結果の上位に表示されることが非常に重要です。
せっかく作ったあなたの会社のホームページが1ページ目の上位になければ、存在すら気づかれない可能性が高いのです。
SEO対策を施していないWebサイトは、ユーザーの目に留まることなく、ただ存在するだけの「デジタル名刺」にとどまってしまいます。
適切なSEO対策を行えば、Webサイトは単なる「名刺」から見込み客を獲得し続ける「営業担当」へと進化します。これこそが、今の時代のWeb企業サイトにSEO対策が不可欠な理由です。
SEO対策で一度上位表示されると、多大な広告費に頼らず継続的なアクセスを期待できます。クリックごとに費用が発生するリスティング広告(検索結果に表示される広告)とは異なり、長期的にみて資産となりうる集客ツールに成長する点もポイントです。
SEO対策の目的は「見込み客の集客」
SEO対策の最終的な目的は、単にアクセス数を増やすことではありません。あなたの会社の製品やサービスに興味を持つ可能性が高い「見込み客」を効率的に集めることです。
例えば、「歯医者 渋谷 矯正」と検索する人は、渋谷で矯正歯科を探している見込み客です。
このような具体的なニーズを持つ人をホームページやWebサイトに誘導することで、成約につながる可能性が高まります。
SEO対策は、単なるWebサイトの技術的な改善だけでなく、ビジネスの成果を最大化する重要なマーケティング施策です。
常に「見込み客を集める」という目的を念頭に取り組むことが大切です。
SEO対策は「意味ない」は本当?メリットと効果が出るまでの期間
「SEO対策はもう古い」「効果がない」という声を聞くこともあるかもしれません。
しかし、それは大きな誤解です。SEO対策には、リスティング広告とは異なる明確なメリットがあり、正しく取り組めば長期的な成果をもたらします。
ここでは、SEO対策がもたらすメリットと、効果が出るまでの期間について具体的な例を交えながら解説します。
リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告とSEOはどちらも検索エンジンを使う集客手法ですが、その性質は大きく異なります。
リスティング広告を「短期決戦の集客」とするなら、SEO対策は「長期的な資産形成」です。
・リスティング広告:費用を払って広告を検索結果の上部に掲載する手法です。広告費をかければすぐにアクセスを集められますが、広告を停止すればアクセスも途絶えてしまいます。
・SEO対策:検索エンジンのアルゴリズムに基づいてWebサイトを改善し、自然な形で上位表示を目指します。即効性はありませんが、上位に表示されれば継続的なアクセスを多大な広告費をかけずに集められます。
例えるなら、リスティング広告は「レンタルスペースで期間限定の店を出す」ような施策です。手軽に始められますが、家賃を払い続けなければなりません。
一方、SEO対策は「自分の土地を耕して畑を育てる」取り組みです。時間がかかりますが、一度育つと安定して収穫を続けられます。
SEO対策の成果が見えるまでには時間がかかる
SEO対策は、始めてすぐに効果が出るわけではありません。一般的に、成果が見え始めるまでには3ヶ月から半年、場合によっては1年以上かかることもあります。
この「待つ時間」は、Googleに代表される検索エンジンの仕組みが関係しています。
検索エンジンは、新しいWebサイトで更新された情報をすぐに評価できません。
各サイトを巡回するロボット(クローラー)が情報を収集し、適切に評価するまでには、どうしても時間が必要なのです。
競合サイトの状況や、ホームページやWebサイトで狙ったキーワードの難易度によっても、成果が出るまでの期間は変動します。
SEO対策は焦って成果を求めず、継続的に質の高いページを作成し、改善を続けていくことが大切です。
「待つ時間」を理解することが、SEO対策を成功させるための最初の一歩となります。
【何をすればいい?】ホームページのSEO対策5つのステップ
「ホームページのSEO対策を始めよう!」と思っても、何から手をつければいいのか分からない人も多いでしょう。
ここでは、初めて企業で担当する人がSEO対策の基本を把握できるように、最初に取り組みたい5つのステップを解説します。
STEP1:読者のニーズを捉える「キーワード選定」

SEO対策は、まず「どんなキーワードで検索してほしいか」を考えることから始まります。
これは「誰に、どんな情報を届けたいか?」を明確にするための最も大切なステップです。
単に商品名のみを狙うのではなく、ユーザーが検索窓に打ち込む「悩み」や「課題」をキーワードに落とし込みましょう。
あなたの会社の見込み客は、どのような商品やサービスを求め、情報を得たいと思っているのでしょう。
読み手の「ニーズ」を捉えたキーワードを選ぶことが、SEO対策を成功させるカギとなります。
ターゲット層が検索するキーワードを洗い出す
まず、あなたの会社のターゲットとなる見込み客が、どんな言葉で検索するかを想像します。
自社のビジネスと関連性の高いキーワードを、できるだけ多くリストアップしてみましょう。
- 「渋谷 美容室」
- 「渋谷 美容室 メンズ」
- 「学割 美容室 渋谷」
- 「オーガニックカラー 渋谷」
- 「おしゃれ オフィスチェア」
- 「デスク 集中できる」
- 「オフィスレイアウト 事例」
- 「在宅勤務 デスク おすすめ」
この段階ではキーワードの数にこだわらず、幅広く洗い出すのがポイントです。営業担当者や顧客(リピーター)などにもヒアリングすると、より効果的にピックアップできるでしょう。
Googleの「キーワードプランナー」や「サーチコンソール」といった解析ツールの使用も有効です。実際にユーザーから検索されているキーワードや、すでにあなたのサイトに来ている人の検索キーワードを調べることができます。
メインキーワードとサブキーワードを組み合わせる
キーワードを洗い出したら、核となるメインキーワードを決定しましょう。
メインキーワードとは、Webサイトやページのテーマを最も端的に表す中心的なキーワードです。
ユーザーの最も広い検索意図に対応する言葉であり、サイト全体の方向性を決定づける重要な役割を果たします。
このキーワードを中心に関連する情報やコンテンツを展開していくことで、サイト全体の専門性を高め、検索エンジンからの評価を向上させることができます。
メインキーワードが決まったら、サブキーワードを整理します。
サブキーワードはメインキーワードと組み合わせて使われる、より具体的な言葉を指します。
メインキーワードとサブキーワードと組み合わせることで、ユーザーの「検索意図」がより明確になります。これは見込み客のニーズをより細分化し、ターゲットを明確にしたコンテンツを作成できることを意味します。
例えば、メインキーワードを「SEO対策」、サブキーワード「費用」「初心者」と仮定してみましょう。
それぞれ組み合わせると、「SEO対策の費用について知りたい人」「SEO対策の具体的なやり方を知りたい人」といった具体的な悩みを解決できるページを作ることができます。
見込み客が「知りたい」「買いたい」と思ったとき、メインキーワードとサブキーワードはあなたの会社のWebサイトへ迷わずたどり着ける道筋を作ってくれます。
STEP2:タイトルの決め方とメタディスクリプションの重要性

キーワードを選定したら、次は検索結果で「目立つ」ための準備です。
各ページで使うタイトルやメタディスクリプションは、多くの人に気づいてもらう「看板」のようなものです。この看板を魅力的にすることで、クリック率を大幅に上げることができます。
クリック率を上げるタイトルの作り方
Webサイトの各ページで使う「タイトル」は、一番の「顔」となるものです。簡潔に内容を伝えつつ、ユーザーの興味を引く工夫をしましょう。
キーワードをタイトルの前半に入れる
そのページで狙いたいキーワードを、タイトルのなるべく前の方に配置するのが基本です。
例えば「企業のシステム担当者の方へ」とするよりは「SEO対策とホームページ制作の基本を解説」、「5月のお知らせ」とするよりは「母の日ギフトに美容室の回数券を」などにすると、一目で内容が伝わります。
数字やベネフィットを入れる
「2025年最新」「初めての人も安心」など、具体的な数字やメリット・ベネフィットを盛り込むとクリックされやすくなります。
メリットとベネフィットはどちらも良い点を指す言葉ですが、メリットは提供する側から見た視点、ベネフィットは顧客が得られる「良い体験」です。最新カメラのメリットは「画素数が高い」、ベネフィットは「美しい景色が鮮明に思い出せる」となります。
タイトルの文字数
長すぎると途中で切れてしまうため、30文字前後に収めるのがおすすめです。
ページ内容を簡潔に伝えるメタディスクリプション
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル直下に表示される短い説明文のことです。ページの内容を要約し、ユーザーが「これだ!」と感じる魅力的な文章を書きましょう。主なポイントは次のとおりです。
キーワードを含める
タイトルと同様にメタディスクリプションにもキーワードを含めることで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなります。
ユーザーの悩みを解決する
「SEO対策費用」「母の日ギフトに美容室の回数券を」のように、そのページを読むと何がわかるのかを明確にアピールします。
文字数
100文字前後が目安です。特に前半部分でユーザーを引き付けるようにしましょう。
STEP3:ユーザーの疑問を解決する「質の高いコンテンツ」を作る

キーワード選定とタイトルが決まったら、いよいよコンテンツ制作です。
コンテンツとは、Webサイトのページに掲載されているあらゆる情報の中身(文章・画像・動画・音声・図表など)を指します。
Googleは、「ユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツを高く」評価します。単にキーワードを詰め込むだけではダメなのです。
コンテンツの質を左右する「専門性」「網羅性」「信頼性」
良いコンテンツにはいくつかの共通点があります。特に重要なのが以下の3つです。
- 専門性(Expertise):その分野に関する深い知識や経験が書かれているか
SEO対策がテーマであれば「SEO対策の外注で失敗しない5つのポイント」、美容室のケースでは「髪質別のトリートメントの効果と持続性」など、独自の見解や専門的な知識に基づいた情報を提供します。
- 網羅性(Comprehensiveness):ユーザーが持つ疑問を漏れなく解決しているか
SEO対策というテーマであれば、「キーワード選定」「内部対策」「外部対策」など、関連する項目をすべてカバーすることが大切です。不動産業では「マンションの修繕履歴の読み解き方」「見落としがちな土地の法的規制」、バイク店では「車種ごとのエンジンオイルと交換頻度」や「自分でできるタイヤの空気圧チェック」など、ユーザーが「ココが知りたい!」と思う情報をくまなく提供します。
- 信頼性(Trustworthiness):情報が正確で信頼できるか
公的機関のデータや企業の公式サイトから引用するなど、情報の根拠を明確にしましょう。主なポイントは次のとおりです。
- 根拠を明確にする
公的なデータや一次情報を引用します。例えば、厚生労働省や国税庁の統計データ、大学や研究機関の論文などです。出典元を明記し、読者が自分で情報を確認できるようにしましょう。
- 専門家や監修者を紹介する
記事を執筆した人や監修した人の専門的な背景や資格を明記します。「〇〇分野で〇年連続1位の実績」「〇〇大学の医師監修」といったように、ユーザーの信頼に足る実績があることを示しましょう。
- 独自の調査データや事例を提示する
他にはないオリジナルのアンケート調査結果や、自社の顧客事例を具体的に紹介します。
これらの要素を満たすコンテンツは、Googleの評価基準であるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)にも合致し、検索順位の向上につながります。
単に文字数を増やすだけでなく、読者にとってもGoogleにとっても価値のあるコンテンツを制作しましょう。
読者の検索意図を満たす構成と文章
コンテンツを作成するときは「なぜこのキーワードで検索したのか?」を深堀りし、その疑問に答えるようなコンテンツを構成します。
例えば「ホームページ制作 費用」と検索する人は、「なるべく安く抑えたい」「具体的な相場を知りたい」「内訳を知りたい」など、様々な意図を持っています。
「知りたい」「どうやって?」といった疑問に答える記事や事例ページを用意することで、検索結果で選ばれる可能性が高まります。
ユーザーの疑問にすべて答えられるよう、見出しを階層的に配置し、分かりやすい文章で説明することも大切なポイントです。
STEP4:Googleに正しく評価してもらうための「内部対策」

コンテンツをしっかり作っても、Googleにその内容を正しく理解してもらえなければ意味がありません。
内部対策とは、Webサイトの裏側(構造や設定)を整え、Googleのクローラー(Webサイトを巡回するロボット)が迷わずにサイトを読み取れるようにする作業です。
サイト構造の最適化と内部リンク
内部対策で代表的な施策の一つが、サイト構造の最適化です。
サイト構造の最適化とは、Webサイトをユーザーと検索エンジンの両方にとって、分かりやすく使いやすい形に整理することです。
家や図書館に例えると、ただモノを置くだけではなく、整理整頓された状態を指します。
サイト構造を最適化することで、主に2つのメリットが得られます。
- ユーザーの利便性向上
ユーザーが探している情報に迷うことなくたどり着けるようになります。これによりユーザーの満足度が上がり、サイト滞在時間が伸びたり、他のページも見てくれる可能性が高まります。 - 検索エンジンの評価向上
検索エンジンのクローラー(Webサイト内を巡回して情報を収集するロボット)が、サイト全体の構成をスムーズに理解できるようになります。重要なページがどこにあるか、各ページがどのような内容なのかを正確に把握してもらえるため、検索順位の向上につながります。
サイト構造最適化の一例として、次のような方法があります。
階層構造の整理
サイトをトップページ、主要カテゴリ、個別ページといった分かりやすい階層に整理します。
これにより、ユーザーもクローラーもサイト全体の地図を頭の中で描きやすくなります
パンくずリストの設置
現在のページがサイト全体のどこに位置するかを示すナビゲーションです。
「トップ > カテゴリ > 記事名」のように表示され、ユーザーの利便性を高めます。
サイト構造を最適化することで、Webサイトはユーザーにとっても、検索エンジンにとっても「迷路」から「整理された地図」へと変わります。
サイト構造の最適化を理解したら、内部リンクについてもチェックしてみましょう。内部リンクとは、Webサイト内のページ同士をつなぐ次のようなリンクのことです。

内部リンクの設置は、ユーザーにもGoogleにもWebサイトの全体像を分かりやすく伝えるための重要な作業です。
- ユーザーの利便性を高める:関連性の高い記事同士をリンクでつなぐことで、ユーザーが知りたい情報をスムーズに探せます。例: 「SEO対策の基本」という記事から、「キーワードを選定する方法」という記事にリンクを貼る。
- Googleの評価を向上させる:リンクでつながったページは、Googleのクローラーが巡回しやすくなります。サイトマップ(サイト全体の地図のようなもの)を作成すると、クローラーがすべてのページを見つけやすくなり、評価が上がりやすくなります。
モバイルフレンドリー対応の重要性
Googleはモバイル端末での表示や操作性を重視しており、スマホで見やすいWebサイトが高く評価されるため、モバイルフレンドリー対応は必須です。
現代ではスマートフォンからのアクセスがPCを上回っています。
スマホで見づらい(=モバイルフレンドリーでない)Webサイトは、評価を下げられる可能性があります。
具体的には、PCとスマートフォンで同じURL・同じHTMLを使用し、画面サイズに応じて表示を最適化する「レスポンシブデザイン」を導入するなどの方法があります。
これにより、ユーザーがどのデバイスからでも快適に閲覧できるようになり、Googleからの評価も高まります。
どんなに良いコンテンツでも、全体像が不透明だったり見づらかったりすると、ユーザーはすぐに離脱します。
ナビゲーションの整理、ページ表示速度の改善、スマホ最適化はSEO対策の土台となる部分です。
以上のほかにも、内部対策はHTMLタグの最適化やURLの正規化など様々なアプローチが可能です。ユーザーがストレスなくサイトを閲覧できるようにすることが、結果としてGoogleからの高い評価につながります。
なぜWordPressがSEOに強いサイト作りに適しているのか?
ホームページやWebサイトを作るとき、もし選択肢があるならWordPressの利用がおすすめです。WordPressは、専門知識がなくてもSEOに強いサイトを作りやすいツール(CMS=コンテンツ管理システム)です。
SEOの「内部対策」において、WordPressは以下のような強力なサポート機能を提供してくれます。
- SEOプラグインが豊富:「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」といった有名なプラグインを使えば、各ページのタイトルやメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)の設定、サイトマップの作成などが、専門知識なしで数クリックで完了します。
- テーマがSEOを考慮:多くのテーマ(デザインテンプレート)は、Googleの推奨するHTML構造やモバイルフレンドリー(スマートフォン対応)を考慮して設計されています。これにより、サイトのデザインを変えるだけで、自動的にSEOに強い土台が作られます。
- 内部リンクが簡単:記事作成画面で、過去に書いた関連ページを簡単に検索・挿入できる機能があります。これにより、ユーザーとGoogleに分かりやすい内部リンクを効率的に作れます。
- URLを自由に設定できる:ページのURLを自由に設定できるため、検索キーワードを含んだ分かりやすいURLにできます。例えば、「https://wasavito.co.jp/media/seo-yourself/ 」のように、URLを見るだけで記事の内容が推測できます。
WordPressは技術的な知識がなくてもSEO対策を施しやすく、担当者の強力なアシスタントのような存在といえるでしょう。
STEP5:定期的な更新と効果測定でPDCAを回す

ホームページやWebサイトのSEO対策は、一度行ったら終わりではありません。継続的な改善が不可欠です。
Googleアナリティクスとサーチコンソールを使った分析方法
SEO対策の効果を把握するためには、以下の無料ツールが効果的です。
- Googleアナリティクス:Webサイトへのアクセス状況を分析するツールです。ユーザーがどこからサイトに来たのか(流入元)、ホームページはどれくらい見られているのか、といったアクセス状況を分析できます。これを見れば、どの記事が人気か、どの部分でユーザーが離脱しているかが分かります。
- Googleサーチコンソール:どのようなキーワードで検索結果に表示されたか、どのようなキーワードで検索されているか、何回クリックされたかなどを分析するツールです。掲載順位やクリック率をチェックして、改善すべき点を洗い出せます。
これらのツールを使うことで、ユーザーの行動や検索キーワードを分析し、SEO対策の改善点を見つけられます。
検索順位を確認できるツール(GRC、Ahrefsなど)
日々の検索順位を確認するには、Ahrefsなどの専門的な順位チェックツールが便利です。これらのツールを使うと、狙っているキーワードの順位変動を毎日自動で確認できます。
順位の上下を把握することで、SEO施策の効果を数値で確認し、具体的な改善策を立てられるようになります。
外部対策:他のサイトから「信頼」を獲得する
自社のWebサイト内で行う「内部対策」については前項で解説しましたが、外部から評価を得る「外部対策」も重要です。
外部対策の柱となるのは他のWebサイトからの「被リンク」で、これは「このWebサイトは信頼できる」という推薦をもらうようなものです。
信頼性の高いWebサイトから多くの被リンクを獲得すると、あなたの会社のWebサイトもGoogleから高く評価され、検索順位が上がりやすくなります。外部から評価を得るためには、次のようなポイントがあります。
- 良質なコンテンツの作成:外部対策の基本は、質の高いコンテンツを作ることです。役立つ情報や面白いコンテンツは、他のサイトに自然と紹介されやすくなります。
- プレスリリース: 新しいサービスや商品をプレスリリースとして配信し、メディアに掲載してもらうことで、多くの被リンクを獲得できる可能性があります。
- SNSでの情報発信:SNSで積極的に情報を発信してコンテンツを多くの人にシェアしてもらうことも、被リンク獲得のきっかけになります。
被リンク獲得という外部対策の成果を得るためには、地道な活動が欠かせません。他のサイトとの連携も視野に入れながら、信頼性の高い情報発信を続けていきましょう。
【SEO対策】ホームページにかかる費用と料金相場
SEO対策にかかる費用は、自社で行うか、専門業者に頼むかによって大きく変わります。それぞれのケースでどのくらい費用がかかるのかを分かりやすく解説します。
自社・自分でやる場合のコスト
自社でSEO対策を進める場合、主なコストは「時間」と「ツール代」です。
- 人件費: 記事を書いたり、サイトを分析したりするのにかかる社員の時間や手間がコストとなります。
- ツール費用: 記事のキーワード選定や順位チェックに使うツール代です。無料で使えるものから、月額数万円かかる有料ツールまで様々です。
専門業者に外注する場合の費用(コンサルティング費用など)

専門業者に依頼するとプロの知識と時間を活用できますが、その分費用がかかります。
制作とセットで依頼する場合の具体例
ホームページを新しく作る際に、SEO対策も一緒に依頼するケースです。デザインやシステム開発費用に加え、SEO対策費が上乗せされます。
規模や内容にもよりますが、費用は数十万円から数百万円以上かかることもあります。
コンサルティングのみ依頼する場合は
すでにホームページがあり、SEO対策だけをプロに任せたい場合の費用です。相場は月額10万円から50万円程度と幅広く、企業の規模や目標によって費用は変わります。
SEOに強いWebサイト制作会社を見極めるには?
多くの会社の中からSEOに強い制作会社を選ぶのは大変です。失敗しないために、以下の点をチェックしましょう。
Googleのガイドラインに沿った提案をしているか
Googleのルールを守らない、不正な手法を提案する会社は避けるべきです。例えば「被リンクを大量に買えばすぐに順位が上がります」といった提案には注意が必要です。
これはブラックハットSEOと呼ばれ、一時的に効果が出ても後でGoogleからペナルティを受け、検索順位が大幅に下がってしまうリスクがあります。
長期的な成果を重視し、正当な手法を提案しているかを確認しましょう。
費用対効果を分かりやすく説明してくれるか
費用や料金体系が不明瞭な会社は避けるべきです。どのような作業にいくら費用がかかるのか、その結果としてどのような効果が期待できるのか、分かりやすい説明を求めましょう。
サイト公開後のサポート体制が整っているか
SEO対策は、サイトを公開してからが本番です。公開後の分析や改善提案、技術的なサポートをしてくれるかどうかが重要なポイントとなります。
単に「作って終わり」ではなく、「育ててくれる」パートナーを選びましょう。
よくある質問:SEO対策の疑問を解消!
SEO対策についてよく寄せられる質問にお答えします。
Q. ホームページ(トップページ)とブログ、どちらでSEO対策をすべき?
A. どちらも重要です。
トップページは企業の顔としてブランドイメージを伝え、重要なキーワードで上位表示を目指します。
一方、ブログはより具体的なキーワードや、ニッチな読者のニーズに応えるためのコンテンツを作成するのに適しています。
両者を連携させることで、Webサイト全体の評価を高めることができます。
Q. 被リンクは買ってもいいの?
A. Googleのガイドラインは、被リンクの購入を明確に禁止しています。有料の被リンクはスパムと見なされ、ペナルティの対象となる可能性があります。
あくまで質の高いコンテンツを作成し、被リンクは自然に獲得することが重要です。
Q. SEO対策に強い制作会社を見分けるには?
A. 過去の実績、契約内容、料金体系、そして提案内容を総合的に判断しましょう。
Googleのガイドラインに沿った提案をしているか、料金体系が明確か、具体的な施策内容を提示してくれるかなどを確認することが重要です。
大手企業のコンサルティングをしているという事例はあまり参考になりません。2025年現在、大手企業のほうがSEO対策として有利であり、中小企業が同じ対策をしても十分な効果を得られない可能性が高いです。
実績を確認するにあたり、自社と同じ規模感・ステージの企業のコンサルティング経験の有無を確認してください。
また、自社でSEOメディアを運営しているコンサルティング会社もおすすめです。自社で運営しているからこそ感じられる効果・変化があります。実際に手を動かしているかもヒアリングしてみて下さい。
まとめ:ホームページのSEO対策は集客強化の第一歩
SEO対策はただのテクニックではなく、「ユーザーに選ばれるための仕組みづくり」です。
会社のホームページは検索結果で上位に表示されることで、商品やサービスの存在を知ってもらい、見込み客と出会うための営業担当へと成長します。これは企業の成長を支える、長期的で持続可能な資産です。
SEO対策は集客強化の第一歩。「今はまだ早い」と後回しにするのではなく、少しずつ積み重ねることが未来の成果につながります。

